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2021.08.06 BPRと業務改善の違いを解説|BPR実践の進め方とポイントとは

 

こんにちは。シパーズのマーケティング事業部 小山です!

 

インターネットが身近な存在になり、ニーズにも変化が生まれている今、企業は迅速かつ柔軟に対応していくビジネス環境が求められています。そのため、最近では『BPR』に注目する企業も増えてきていることをご存知でしょうか?

 

BPRとは、これまでの事業形態を見直し、業務や組織を根本的に再設計して改善するものです。BPRを実践することで、生産性や顧客満足度の向上が期待でき、企業の成長にもつながると期待されています。

 

この記事ではBPRの概要と、BPRを実践する際のポイントを分かりやすくご紹介します。

 

BPRと業務改善の違いとは?

BPRは「Business Process Re-engineering」の略で業務プロセスの再設計という意味があります。企業の業務内容や流れ、組織編成などを根本から見直して再構築することを指します。

 

そんなBPRと混同されやすい言葉が『業務改善』です。業務改善は根本的な改善を目指すBPRと違い、業務や組織などの一部だけを改善することを呼びます。業務改善は部分的な改善となるので、BPRと比べると短期間で行うことが可能です。

 

既存の業務の流れを変えずに、一部を改善して生産性の向上を図りたい場合は業務改善の実施をおすすめしますが、企業のプロセス全体を見直したいという場合はBPRを実践する方が効果的です。

 

どちらを実践すべきか迷ったときは、企業の現状から課題点を見つけ出し、改善すべき点を洗い出すようにしてください。

 

BPRを実践する際のポイント

BPRを実践するということは組織全体に改革を行うことであり、これまでの業務プロセスをガラリと変えることになります。そのため、業務改善と比べると、コストも時間もかかってしまうことになるでしょう。

 

また、BPRは中途半端に行ってしまうと、業務改善止まりになってしまうかもしれません。BPRを成功させるためにも、実施する際のポイントを押さえましょう。

 

最初は小規模から始める

BPRは会社組織を根本的に再設計するため会社全体に影響を及ぼしますが、初めから会社全体を変えようとする必要はありません。最初は部署の一部や業務の一部といった小規模から始めることで、リスクを減らすことができます。

 

小規模段階からいくつかの成功を積み重ねることで、会社全体の改善案も導き出すことができるでしょう。少しずつ改善し、拡大していくようにすることがBPRを実践するポイントです。

 

PDCAサイクルを取り入れる

BPRを実践する際に取り入れて欲しいのが、PDCAサイクルです。PDCAサイクルとは、計画・実行・評価・改善を繰り返しながら改善していく方法のことを指します。

 

BPRにPDCAサイクルを取り入れることで、トライアンドエラーを繰り返しながら改善を目指すことができます。

 

また、失敗したときは失敗の原因を追及することで、更なる改善案が思い浮かぶはずです。PDCAサイクルで改善を繰り返しながら、企業価値の向上を目指しましょう。

 

社内で共通認識を持つ

BPRの実践には社内の関係者全員が共通認識を持っておく必要があります。なぜなら、BPRには社員の協力が必要不可欠だからです。

 

責任者がどんなに素晴らしい改善案を考えたとしても、それが社内に浸透していなければ改善案を実践することはできません。また、部署ごとに異なった捉え方をしてしまうと、会社の雰囲気が悪化してしまう恐れもあります。

 

社内で共通認識を持つことで、BPRのゴールまで一丸となって向かうことができます。BPRを実践する際は社内からの理解を得て、協力してもらうようにすることも大切なポイントです。

 

BPRを実践して企業価値を上げよう

BPRは業務内容や組織の見直しをして会社全体のプロセスに改革を起こすものです。BPRが成功すれば社内の生産性は上がり、ひいては顧客満足度の向上も期待できるでしょう。

 

しかし、これまでの業務プロセスを再構築するため、企業にとっては大きな改革が必要となります。失敗した場合には損害が出る可能性もあるため、BPRを行うにはコンサルティング会社に相談してアドバイスをもらうことがおすすめです。

 

シパーズでもBPRの実践のサポートを承っています。それぞれの企業の状況に合わせて、どのように改善していけば良いか、これまで培ったコンサルティングの経験や知識からアドバイスをいたします。

 

BPRの実践は大きな決断になる場合もありますが、企業価値の向上につながる可能性があるものです。企業全体の改革をしたいと考えている人は、BPRの実施を検討してください。