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2020.11.30 【事例あり】UGCを生み出したい人必見!ユーザーと盛り上がる方法

こんにちは。シパーズ マーケティング事業部 小山です。

 

突然ですが、あなたは外食先を探しているとき飲食サイトを見て評価をチェックしたり、ネットショッピングをするときにレビューを参考にしたり、SNSでおすすめされた商品が気になったりしたことありませんか?

 

このような情報はすべて消費者によって制作されており、私たちが「信頼できる情報」として多くの人の参考になっています。

 

このように“クチコミ”と言われるような、消費者発信のコンテンツを『UGC』と言い、ユーザーが作成したコンテンツであるUGCは、私たちにとって行動を起こすときに重要な情報になります。

 

また、SNSでのUGCが消費者への良質な情報として認知が高まっている背景から、UGCの発生はSEO対策にもなることも明らかになりました。そのため企業では、戦略的にUGCの発生を促すマーケティングが注目されています。(UGCの基本についてまとめた記事はコチラ

 

今回は、戦略的にUGCの生み出す方法を事例とともにご紹介します。

 

UGCが売上につながる3つのパターン

UGCはユーザーがほかの人へすすめたくなるほどのよい商品や、期待以上の感動を味わえたときに発生します。しかし、UGCが自然に発生するのを待っているだけではなく、企業側が仕掛けてUGCを発生させることも可能です。

 

どのような戦略方法があるのかを、見ていきましょう。

 

1.UGC専用の公式アカウントを作る

ユーザーが制作した投稿を集めて、公式アカウントで再投稿するUGCの活用方法についてまずはご紹介します。

 

たとえば、ユニクロの@uniqlo_ginzaは、UGC専用のアカウントとなっています。

ユーザーが自身のアカウントに、ユニクロで購入したアイテムや、着用しているコーデ写真を載せているものを、公式アカウントにて再投稿するという方法で運用しているアカウントです。

 

ユーザーは企業の公式アカウントでありながらも、一般ユーザーの投稿を見ることができるので、結果的に参考になるコンテンツとして評価される仕組みになっていることがUGC専用のアカウントの魅力。

 

投稿には、ユーザーのアカウントを紹介する案内もあるため、UGCの投稿をしたユーザーはブランド力を借りて自分のアカウントを多くの人に知ってもらう機会が増えるメリットがあります。このように相互にメリットのあるコミュニケーションが、より人気を加速しています。

 

また、別の事例でみると、カメラなどの商品を展開するCanonでは、ミラーレスのEOS M10・M100・M200で撮影された写真をリポストする公式アカウントを運用しています。

 

プロではなく、一般ユーザーが撮影した画像を載せることで、よりカメラの撮影イメージがわきやすく、カメラの購入を検討している人にもカメラの魅力が伝わります。さらに、同じカメラを使っている人が集まるコミュニティとしての役割も担っていることも、このアカウントの人気の理由となっています。

 

このアカウントで紹介するUGCは、Canonが指定するハッシュタグを付けている場合のみというルールが定まっています。そのため、ハッシュタグが付いているものはリポストしてよいとみなし、事前に連絡をしないことや、著作権についての注意事項についての説明も周知させたりと、トラブルを未然に防ぐ工夫をしています。

 

2.コンテンツ制作したくなる商品展開

商品そのものがビジュアル的にシェアしたくなるような、いわゆる「映える」場合、UGCが拡散されやすいです。

 

たとえば、明治のチョコレート商品である『ザ・チョコレート』はパッケージのデザインが魅力的なことから、思わず写真を撮ってシェアしたくなったり、絵を描いたり、アクセサリーにしたりするUGCが発生しました。

チョコレートの味の展開とともにパッケージデザインの展開も注目され、売上にもつながるようなUGCが多く生まれたと言えます。

 

別の事例であるニトリでは『マルチポケットトートバッグ』というキャンパス地のバッグが、シンプルで収納力があるのにアレンジが利くという魅力にユーザーが反応し、UGCが発生して人気が拡大した事例がありました。

1,000円以下という気軽に買えるコスパのよさも人気の理由の1つとなり、その人気ぶりは売り切れる店舗が続出するほど。UGCが発生する商品は、「映える」だけではなく、使い勝手のよさや取り入れやすいコストなども影響することがわかる事例です。

 

3.UGCをキャンペーンなどの企画の参加条件にする

旅行券や商品券、該当商品など、消費者にプレゼントをするキャンペーン企画でもUGCの活用ができます。

 

たとえば、IKEAのキャンペーンの場合、フォローすることと、指定のハッシュタグを付けることを応募条件にし、応募者の中からギフトカードをプレゼントという企画を提案。

インテリアにこだわりをもつユーザーの獲得とともに、ユーザーによるIKEA商品の活用例のUGC投稿が実現したキャンペーンになりました。

 

また、別の事例であるセブンイレブンでは、一時的なキャンペーンではなく、スイーツの紹介をする“スイーツアンバサダー”の募集を随時しています。

アンバサダーに登録するユーザーは「#セブンスイーツアンバサダー」のハッシュタグを付けて、セブンイレブンで購入したスイーツをSNSで紹介。

 

アンバサダーになるとクーポンが発行されたり、イベントに招待されたりと、さまざまな特典が受けられるメリットがあります。ユーザーにもアンバサダーになるメリットを提供しながら戦略的にUGCの拡大を促している施策と言えます。

 

UGC活用のヒント

事例を見ると、UGCはさまざまなアイデアやコミュニケーションによって生み出されていることがわかります。ここからは、UGCを活用するならおさえておきたいヒントについてご紹介します。

 

ハッシュタグの指定をする

TwitterやInstagramでUGCの活用を進めるのであれば、指定するハッシュタグを決めることがポイントです。たとえば「#商品名」「#企業名」など。より詳しく限定した投稿を集めたい場合は、「#○○○○2020秋コーデ」「#2021○○○○春スイーツ」など。

 

SNSはコミュニケーションを取るためのツールであるため、ハッシュタグを指定するなどのUGCの企画は、ユーザーとのコミュニケーションを取る1つの方法であると言えます。

 

リポストするのであればユーザーの承諾が必要

ユーザーの投稿は、無断でリポストすることはできません。そのため、企業の公式アカウントで使用する場合は、使用したい投稿のコメント欄やDMからユーザーへリポストの申請をします。

 

ただし、リポストが前提となっているハッシュタグがあるなど、事前に連絡をしないルールを設けてUGCを行うケースもあります。

 

UGCをアレンジする

ユーザーが制作したUGCをそのまま企業のアカウントに反映させるだけでなく、UGCを素材として加工したり、ユーザーとのコミュニケーションに利用したりすることも効果的です。

 

たとえば、Instagramならタイムラインの投稿だけでなく、ストーリーズに企業側のコメントを加えて投稿したり、Twitterならリツイートだけでなく、ユーザーの投稿を真似して「企業がやってみた」の画像を投稿したりなど。

 

機能を最大限に活用し、ユーザーが楽しくなるようなUGCの運用をすることがおすすめです。

 

UGCの効果を検証する

UGCはインプレッションやエンゲージメント数、フォロワー数など数値として効果を知ることができます。そのため、企業としてUGCを活用するのであれば、目的を明確にするKPI設計を設けて効果を確認しながら運用することがおすすめです。

 

目標に近づけるため投稿内容の改善やユーザーとのコミュニケーションの見直しを行いながら、効果的なUGCを目指しましょう。

 

広告運用として最適であるUGCの発生を目指そう

コミュニケーションを取りながら運用するUGCは、信頼性が高く、消費行動に起こしやすい特徴があります。また、SNSでの言及はSEO対策にもなるとも言われており、今やユーザーが信頼できる情報として重宝されているので、UGCは現代社会で求められている広告方法と言えます。

 

さらに、UGCを投稿してくれるユーザーは、企業やブランドに対して好意的な印象を抱いてくれていることも企業としては見逃せない部分。そのようなユーザーとUGCを通してコミュニケーションを取ることで、より関係性を深めることができ、ロイヤリティの向上につながることも期待ができます。

 

ただし、UGCの発生や、その効果を得るためには中長期的な目線で施策を行っていくことも大切です。戦略的に運用を行いながら価値のあるUGC運用を目指していきましょう。