こんにちは。シパーズ セールスコピーライター村岡です。
インターネット上で情報を集めたり、購買行動したりすることが、当たり前になった現代。企業としてサービスや商品の認知を広めるには、Webマーケティングが欠かせなくなりました。
Webマーケティングとして代表的なマーケティング戦略が、コーポレートサイトやホームページの上位表示を狙う、いわゆるSEO対策です。
SEOの最適化を目指して、キーワード選定したり、被リンクの量を増やしたりすることも大切ですが、近年、重要性が高まっているSEO対策が『サイテーション』と言われるもの。
今回はサイテーションの概要から、サイテーション獲得のヒントをご紹介します。
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サイテーションとは、企業名や店舗名、ブランド名、電話番号、Webサイト名、URLなどの情報が、Web上で言及されることを指します。
個人のブログや、SNSなど、すべてのWebコンテンツでの言及が対象です。
今までのSEO対策としては、リンクを貼ることが効果的な対策として知られていましたが、サイテーションはリンクは不要。ただ、言及されるだけでSEO対策になり、検索エンジンに影響を与えると言われてます。
検索エンジンは、検索結果で表示されるコンテンツの質を高めることでユーザーを獲得しています。ユーザーにとって好意的な情報を上位に表示させることを目指しているのです。
しかし、従来では、検索エンジンの求めている質の良さとは裏腹に、上位表示のみを目的とした質の悪いコンテンツが大量に作成されました。
質の悪いコンテンツが上位にきてしまうような仕組みが見直され、コンテンツの信頼性がより重要視されるようになった経緯があります。
サイテーションは信頼性が高い要素として認識されているため、コンテンツの順位決めに影響を与える重要な存在として認知されるようになりました。
さらに、サイテーションは、ただ言及された回数で判断しているのではなく、好意的な言及か、ネガティブな言及かも判断材料になっていることがポイント。
好意的な言及が増えることで、ユーザーから求められている情報だと判断され、上位表示されやすくなる仕組みになっているとみられています。
また、ネット利用人口者数とSNS利用者数の増加も、サイテーションが重要視される理由の1つ。
SNSの利用者は年々増加傾向にあり、2020年の年末には8,000万人に近い利用者がいます。
SNSを活用して、商品やサービスを言及することも一般的な使い方になっているため、検索エンジン内に限らず、Web上の情報を総合的にみて判断し、コンテンツの信頼性を評価していることが、現在の評価方法になっているようです。
リンクは不要だとしても、好意的なサイテーションを獲得するのは安易にできることではありません。
多くのユーザーに好意的な言及をしてもらうことを目指すには、具体的にどのような施策があるのかをみていきましょう。
サイテーションはSNS内での言及も評価に含まれます。SNSは拡散されやすかったり、滞在層にもアプローチできたりとメリットが多いため、サイテーションの獲得にはSNSの施策が欠かせません。
まずはSNSで言及してもらいたい商品名やブランド名などをアピールして、ユーザーに認知してもらうことからスタートして、サイテーションの獲得を目指していきましょう。
また、ユーザーが言及しやすいコンテンツづくりを提案する工夫も有効です。
そのため、SNSで自社のことをユーザーに発信してもらえる“UGC”の発生を促すことも対策の1つ。
UGCの詳しい内容はこちらの記事でご紹介しています。
ただし、SNSの運用は低コストで気軽に始められるうえ、適したターゲットにアプローチしやすいなどの魅力があるものの、短期的な効果が出にくいため、中長期的にみて運用していく姿勢が大切です。
もしも、短期的なサイテーションの獲得を求める場合は、インフルエンサーを起用する方法もオススメ。ターゲットに近いインフルエンサーに紹介してもらうことで、インフルエンサーについているファンから好意的な印象を持ってもらう効果が期待できます。
サイテーションは認知度を高めることで獲得しやすくなるため、広告を打ち出すことは効果的な方法と言えます。
広告コストはかかりますが、テレビやYouTubeの動画広告、雑誌や新聞などのメディア広告で認知度を上げ、サイテーション獲得を得る方法があります。
まずは自らが言及してもらいたい名前を知ってもらう・覚えてもらう工夫をすることが求められます。
SEOに効果的なサイテーションですが、気をつけたいポイントも存在します。サイテーションで注意したい点についてみていきましょう。
サイテーションは、正しい名称や情報で言及されることが条件です。
そのため、言及しにくいほど長かったり、覚えられなかったり、誤字脱字をしやすかったりする場合は、正しく言及されず、サイテーションとして獲得できない可能性が高まります。
正式な名称で言及してもらうためにも、短くしたり、わかりやすくしたりなどの見直しや工夫が必要です。
SNSを運用することがサイテーション獲得に有効ということを紹介しましたが、SNSには炎上リスクがあることを忘れてはいけません。
ネガティブな内容であるほど、SNSの拡散力は強い傾向にあり、信頼性を大きく損なう可能性も秘めています。SNSはクチコミ要素が高いため、ネガティブな情報も信ぴょう性が高いと見なされてしまいます。
ネガティブな言及を発生させないためにも、商品やサービスの質を高くしたり、SNSでの発信に気をつけたりなど、ユーザーの期待を裏切らないような行動が必要です。
サイテーションにこだわるあまり、自作自演で言及するケースもありますが、サイテーションはあくまでも第三者である世間の意見を重要視しています。
自分で言及したコンテンツを大量に発信するという行動をとっても、逆に評価が下がり、悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
企業ができることは「認知度を広めること」「商品やコンテンツを高品質にすること」です。
ユーザーから高い評価を得られるため純粋なやり方で、サイテーションの獲得を目指していきましょう。
好意的なサイテーションの獲得は、検索エンジンから評価されるだけでなく、ユーザーからのダイレクトな信頼を得られることにつながります。
そのため、ユーザーの信頼が結果的に上位表示につながると言えます。
ネット社会になった現代は、以前よりもSEO対策が複雑になりつつありますが、ユーザーにしても、検索エンジンにしても、重要視されていることは信頼性であることに注目してサイテーションの獲得を目指していきましょう。
シパーズでは、これまで培った経験をもとにしたマーケティングの提案・運営のサポートをしています。
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